新人セラピストに伝えたい!下腿三頭筋の正しいストレッチ方法

2019年3月21日

ダイ吉
ダイ吉
皆さんこんにちは、理学療法士のダイ吉です。

PTの仕事には、患者さんの筋肉のコントロールがあり、筋力や筋緊張を変化させることがありますよね。

そこで今回のテーマは、ストレッチにおいて最も頻度が高い、下腿三頭筋です。

新人PT
新人PT
たしかに、患者さんのアキレス腱はよく伸張しますね。
ダイ吉
ダイ吉
足関節の動きを出す時なんか、重要になってくるからね。

動かす時は、足関節だけでなく、膝関節も意識する必要がありますので、そのあたりの解説もしていきたいと思います。

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下腿三頭筋とは

下腿三頭筋はGastro(ガストロ)とも呼ばれる、腓腹筋の外側頭と内側頭、ヒラメ筋の3つの筋の群を指す言葉です。

ヒラメ筋は、足関節を底屈させる単関節筋ですが、腓腹筋は膝関節をまたがる二関節筋のため、膝関節の屈曲にも作用します。

実は、どちらも羽状筋(うじょうきん)で構成されており、パワー特化型の形状になっています。

ストレッチの基本は、起始部と停止部を引き離すことで、筋を長軸方向へ伸長させることです。

しかし、この羽状筋は図のように、筋線維がストレッチ方向に対して、斜めになっております。

また、腓腹筋もヒラメ筋も、長い筋ですので、ストレッチしづらい、難しい筋群といえますね。

下腿三頭筋の伸ばし方

それでは、新人セラピストに習得して欲しい、下腿三頭筋のストレッチ方法を、1つずつ解説していきますね。

手のポジション

まず、持ち手について解説します。

悪い例の典型は、下の図のように、踵骨を指で包み込む持ち方です。

この場合、セラピストは指の力だけでホールドするため、アキレス腱を引っ張ろうとすると、すっぽ抜けそうになり、伸長されません。

よくみられる持ち方ですが、ホールドが不十分なため、ストレッチングには、不向きな持ち方なんですよね。

新人PT
新人PT
う~ん、自分もこの持ち方です…。
ダイ吉
ダイ吉
確かに持ちやすいんだけど、実際は、力が入りづらくて効率が悪いんだよね。

そこで、おすすめな持ち方は、下の図のように小指側を踵骨に引っ掛けるやり方です。

患者さんの踵は、「こんにちは」させます。

この時、アキレス腱を握りしめるのではなく、小指だけに力を入れて、示指、中指、薬指は添えるだけでOKですよ。

この持ち方は、女性でも可能です。

ちなみに、この写真の女性は、身長150cmの小柄な方です。

アキレス腱と下腿三頭筋のような長いターゲットであれば、手が小さい、身体が小さい人ほど、この持ち方が有効ですよ。

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ヒラメ筋を伸ばす

では、ストレッチを掛けていきます。

ヒラメ筋の場合は、患者さんの膝窩を自分の膝に乗せて、軽度屈曲位のポジションを取らせましょう。

その状態からセラピストは、自分の肘を伸展位で保持しながら、体重を掛けて患者さんの足関節を背屈させていきます。

この時、セラピストは反対の手で、距骨を押し込んでも良いし、患者さんの外果と内果をホールドしいてもOKです。

自分の体重が掛けやすいポジションを掴むまでは、患者さんとの距離、足の位置など、色々と試行錯誤してみて下さい。

新人PT
新人PT
なるほど、自分の体重を上手に使えばいいんですね。
ダイ吉
ダイ吉
足の筋肉を、手だけでストレッチするのは大変!だから、体重を上手に利用しよう。

腓腹筋を伸ばす

続いて、二関節筋の腓腹筋に、ストレッチを掛けていきましょう。

実は、ヒラメ筋がしっかり伸びているポジションから、患者さんの膝を伸展させるだけで、腓腹筋が伸ばされていきます。

この時、アキレス腱の張力が強くなることで、患者さんの足関節は底屈してきます。

しっかりとキープして、負けないように!

膝関節を伸展させてから、足関節を背屈させても、腓腹筋のストレッチは可能です。

しかし、相当な力が必要になってくるので、上記した手順で試してみて下さい。

きっと、腓腹筋を伸ばされた患者さんは「ううっ!」と、顔をしかめると思いますよ。

マッサージの併用

筋肉が長くて、線維の方向がバラバラな下腿三頭筋は、ストレッチが難しい筋群でしたね。

そして、下腿三頭筋は、第2の心臓と呼ばれるだけあって、循環血流量を左右する、とても重要な筋肉なんですよね。

そのため、ストレッチだけでコンディションを整えるのは、少し難しいような気がします。

そこで、マッサージも併用して下さい。

 

図のように、しっかりと筋肉を掴み、力が逃げないようマッサージすると、恐らく全員の人が、圧痛を訴えると思います。

圧痛があるということは、筋の血流が悪い状態だと言えますので、下腿三頭筋は、マッサージされたがっているということです。

 

近位から遠位部まで、しっかりと揉みほぐしてあげ、下腿三頭筋とアキレス腱が伸びやすい状態を目指して下さいね!

新人PT
新人PT
自分で、自分のふくらはぎを掴んだら、気絶しそうな程痛かったです。
ダイ吉
ダイ吉
うんうん、まずは、自分の足で練習して、丁度良い揉み方を研究しよう!

おわりに

さて、新人セラピストの皆さんに習得して欲しい、下腿三頭筋の、正しいストレッチ方法を解説してみました。

ストレッチも、動作介助も一緒で、基本的には、セラピストが楽にできる方法、ポジションが正解なんですよね。

患者さんの足の大きさ、自分の手の長さ、筋緊張を考慮したストレッチが、即座に提供できるよう、練習を重ねましょう!

臨床では、肉離れしやすい、下腿三頭筋にアプローチする頻度が高いので、しっかりとコンディショニングしてあげましょう。

ダイ吉
ダイ吉
それでは、上手にストレッチングできますように!

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